中国との問題

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 私が2度ほどお会いした台湾出身の日本の仲間・本省人Aさんは大の中国嫌いで、何冊
もの本を書いています。
 しかし、もう一人の友人で、台湾出身、国民党の軍人の子孫である外省人Bさんは、
本省人のいわば敵ですが、「私はそのことは理解できる」と言われます。なぜなら、A
さんはその家族を何人も国民党のために殺されているのです。いわゆる白色テロです。
 そして、そのことを教えてくれたBさんの父上は、国民党とはいってもいわば拉致さ
れた農民です。
 台湾と中国との間にも様々な葛藤があります。
 今回、確かに中国デモ隊のやり方は世界の常識から見てひどいと思われます。決して
中国にプラスにもなりません。抗議すべきでしょう。
 しかし、BさんがいうAさんの話と同様、理解できる点があることは残念ながら事実
です。
 ですから、私は、今回のことを貿易に良くないから・・程度で収めて、肝心なことに
蓋をしてしまうのはよくないことだと思います。ある事実があったかなかったかをあい
まいにして、「忘れる」事のみを頼りにしても、やられた側は決して忘れません。再び
いつか問題が持ち上がります。
 BさんがAさんの実態を知って、同じ台湾人どうし理解しているように、日本人も中
国をはじめとするアジアにおける日本の過去の実態を知って、もちろん、中国人も日本
の実態を知って、同じアジア人どうし理解することが大切であると思います。
 近代史を、明治憲法を踏まえてしっかり理解すること、それが日本人にとって大事で
す。
 ところで、この書、孫文が蒋介石に与えた書の一部ですが、文天祥の「正気の歌」の
正気が書いてあります。
 以前も言うとおり、戦争の頃、中国ではこれを抗日の歌に使い、日本ではこれを改造
した藤田東湖の正気の歌で頑張る。同じアジアの隣人がそういう誤ったことだけは二度
としないようにしたいものです。国粋主義者こそ実は中国的、そんなパラドックスはい
けません。

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