三笑図

(添付1) 1113232764.1.NEC_0082

 現在の中国、江西省の話し。 
 東晋の僧慧遠は廬山の東林寺に籠り、客を送っても虎渓の石橋を渡らないという誓い
を立て、30年が過ぎました。
 あるとき、儒家陶淵明と道家陸修静が訪ねてきて、すっかり話し込んだ慧遠は、つい
誓いを忘れ、橋を渡ってしまって、三人で大笑いになってしまった、という図。
 それが「三笑図」です。
 この絵には儒仏道の三教合一の意味が込められています。
 中国でも長年にわたってこれら3教のあつれきがあった一方、それを習合しようとい
う動きもありました。
 現今の世界では同じ神を崇めながらキリスト教とイスラム教のように敵対する厳しい
姿が見られます。こうした事象に、この三笑図は様々の示唆を与えてくれます。また、
戒といい、悟りというものの意味についても寓意をもって迫ります。
 意味深い絵というべきでしょう。

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